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JDDW2019その2

2019.11.28

JDDWその2です。

23日は祝日だったので朝から参加することができました。

この日の目的は、ワークショップ「我が国に置ける腸管感染症治療の現状と展望」を聴くことです。

印象に残った話を紹介します。

  1. 久留米の施設からのキャンピロバクター腸炎の診断と治療についての報告。潰瘍性大腸炎との鑑別が重要。回盲弁上のびらんが特徴。組織学的には好中球浸潤、陰窩膿瘍が見られることがある。治療はマクロライド系が効く。セフェム系は効かない。
  2. C.difficile感染症に対する便移植の報告。上気道炎に対する抗生物質使用後に重症のC.diffilile感染症を発症した症例に便移植を行ったところ著効した。風邪に安易に抗生物質を処方するのが怖くなりました。
  3. 腸管スピロヘータの検討。潰瘍性大腸炎との鑑別が必要な場合がある。ポリープの原因となることがあり、スピロヘータに対する治療を行うとポリープが縮小した例がある。
  4. HIV感染者に見られるサイトメガロウイルス感染症についての検討。サイトメガロウイルスによる腸管病変は打ち抜き潰瘍が特徴だが、HIVでも打ち抜き潰瘍となることがある。まずはサイトメガロウイルスの治療を行い、その後HIVに対する治療を開始する。先にHIVの治療を行うとIRIS (immune reconstitution inflammatory syndrome)が起こり、潰瘍からの出血や穿孔の原因となることがある。IRISとは、HIV治療によりHIVのウイルス量が減少し免疫が回復するために潰瘍が悪化する状態。de novo B型肝炎に少し似ているような。
  5. インフルエンザによる腸管感染についての検討。インフルエンザの時に急性胃腸炎症状が出ることがあるが、インフルエンザウイルスが腸管に感染しうるかについての報告。ウイルス自体は胃液で簡単に不活化されるが、喀痰など粘液で包まれていると不活化されにくくなり腸管にたどり着くことができるとのこと。インフルエンザ発症後1ヶ月近く便にウイルスが検出された症例もあった。

この中には以前同じ病院で働いていた後輩が発表した演題もありました。発表も、質疑応答の受け答えも立派にこなしていて、成長を感じました。

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