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肝臓の健康を守る:エラストグラフィで分かる肝臓の硬さ

2024.09.09

こんにちは!今日は、肝臓の健康について、特に「エラストグラフィ」という新しい検査方法をご紹介します。肝臓の病気は静かに進行することが多いので、早期発見が大切です。エラストグラフィを使えば、痛みなく簡単に肝臓の状態をチェックできるんです。

目次

肝臓が硬くなるってどういうこと?
肝臓の硬さを調べる方法は?
エラストグラフィって何?
検査はどんな感じ?
エラストグラフィの良いところ
まとめ

 

肝臓が硬くなるってどういうこと?

肝臓の病気(ウイルス性肝炎、アルコール性肝障害、脂肪肝、自己免疫性肝炎など)が進むと、肝臓が徐々に硬くなっていきます。これを「肝硬変」と呼びます。肝硬変になると、肝臓の働きが悪くなり、様々な症状が出たり、肝臓がんのリスクが高くなったりします。

肝臓の硬さを調べる方法は?

肝臓の線維化を評価する方法には、いくつかの方法があります。 

非侵襲的な評価方法 

血液検査による評価 
  1. FIB-4 index 

FIB-4 indexは、血液検査のAST値、ALT値、血小板数、年齢の4項目を組み合わせて計算し、肝臓の線維化の進展度合いを評価するスコアリングシステムです。日本肝臓学会も推奨しているこの方法は、簡便で非侵襲的な評価が可能です。 

  1. 肝線維化マーカー 

血液中の特定の物質を測定することで、肝線維化の程度を評価します。主な肝線維化マーカーには以下のものがあります: 

  • ヒアルロン酸 
  • IV型コラーゲン7S 
  • III型プロコラーゲンN末端ペプチド(P-III-P) 
  • M2BPGi 

特にM2BPGiは、世界初の血液検査で安定的に高精度な測定ができる肝線維化糖鎖マーカーとして注目されています。 

画像診断 

超音波検査を用いた評価も有効です。特に以下の点に注目して評価を行います: 

  • 肝臓の大きさ、表面、辺縁 
  • 実質のエコーレベル、内部エコー 
  • エラストグラフィによる肝臓組織の硬さの定量化 

侵襲的な評価方法 

肝生検 

これまで肝臓の硬さを調べるには肝生検という、肝臓に針を刺して肝臓の一部を採取し顕微鏡で観察する検査が必要でした。この検査は入院が必要であり、肝臓に針を刺すため出血などの合併症があるため患者さんには大きな負担となっていました。

エラストグラフィって何?

エラストグラフィは、超音波を使って体の中の組織の硬さを調べる最新の検査方法です。

  • 痛みがなく、体に負担をかけません
  • 放射線を使わないので安全です
  • 短時間で終わる簡単な検査です

検査はどんな感じ?

  1. ベッドに横になります
  2. お腹に冷たいゼリーを塗ります(痛くありません)
  3. 医師が超音波の機械を使って、肝臓の部分に軽く触れます
  4. 画面に肝臓の硬さが数値で表示されます

たったこれだけで、肝臓の状態が分かるんです!

エラストグラフィの良いところ

  1. 体を傷つけずに検査できます
  2. その場ですぐに結果が分かります
  3. 何度でも安全に検査できます
  4. 肝臓の病気の進行度を評価できます
  5. 定期的に検査することで、病気の経過を追うことができます

まとめ

以上のようにエラストグラフィは、肝臓の健康を守るための強い味方です。でも、この検査だけで全てが分かるわけではありません。他の検査や医師の診断と合わせて、総合的に判断することが大切です。

肝臓の病気は早期発見・早期治療が重要です。気になる症状がなくても、定期的に検査を受けることをおすすめします。あなたの肝臓、大丈夫ですか?エラストグラフィで、簡単に確認してみませんか?
健康な肝臓で、健康な毎日を過ごしましょう!

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