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バレット食道:知っておきたい原因、対処法

2025.03.20

はじめに

胸やけが続いている、または逆流性食道炎と診断されたことがある方は、「バレット食道」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。また検診の胃カメラの結果に「バレット食道(粘膜)」と書いてあるのを見たことがあるかもしれません。バレット食道は、食道の粘膜が胃の粘膜に似た性質へと変化する現象です。バレット食道自体は病気ではありませんが、食道がんのリスクを高める可能性があるため注意が必要です。
逆流性食道炎についてはこちらの記事をご参照ください。

本記事では、バレット食道とは何か、なぜ起こるのか、そして予防や対策について詳しく解説します。

目次

  1. 1. バレット食道とは
  2. 2. 考えられる原因
  3. 3. 対処方法
  4. 4. 検査
  5. 5. バレット食道が進行すると?
  6. 6. まとめ

1. バレット食道とは?

バレット食道は、長期間にわたる胃酸の逆流によって、食道の粘膜が本来の形から変化する状態を指します。通常、食道の内側は「扁平上皮」という組織で覆われていますが、胃酸の刺激が続くと「円柱上皮」という胃や腸に近い組織に置き換わります。

この変化自体は体が酸によるダメージから守るための適応反応ですが、放置するとがんへと進行する可能性があるため注意が必要です。

2. 考えられる原因

バレット食道の主な原因は、長期間の胃酸逆流です。以下の要因が関係していると考えられています:

・肥満:お腹周りに脂肪がつくと、胃が圧迫されて胃酸が逆流しやすくなります
・食事:脂っこい食事、アルコール、コーヒー、辛いものは胃酸の分泌を増やします。
・喫煙:喫煙は胃酸の分泌量を増やし、下部食道括約筋の働きを弱めるため、胃酸が食道に逆流するリスクを高めます
・高齢(50歳以上)
・男性

3. 対処方法

バレット食道の進行を防ぐためには、以下の対策が効果的です:

  • 胃酸を抑える薬の服用:医師の指示に従い、プロトンポンプ阻害薬(PPI)などの薬を服用します。

  • 食生活の改善:

食物繊維を多く含む食品を摂取する(果物、野菜、全粒穀物など)
胸焼けを引き起こす食品を避ける
甘い食品や飲み物を控える

  • 生活習慣の改善:

禁煙
適度な運動
健康的な体重の維持

  • 就寝時の工夫:

食後すぐに横にならない
ベッドの頭側を少し高くする

4. 検査

バレット粘膜は、主に内視鏡検査(胃カメラ)によって診断されます。内視鏡では、食道と胃の境界部分を観察し、通常の扁平上皮とは異なる円柱上皮の領域を確認します。

  • 色調と模様の変化: 通常の食道粘膜よりも赤みが強く、絨毛状の模様が見られることが特徴です。
  • 生検(組織採取): 確定診断のために、バレット粘膜と疑われる部分の組織を採取し、顕微鏡で詳しく調べます。
  • 特殊染色や拡大内視鏡: 近年では、特殊な染色や拡大内視鏡を用いることで、粘膜の異常をより詳細に観察できるようになっています。

バレット粘膜の範囲が広がるほど、がん化のリスクが高くなるため、内視鏡による定期的なフォローアップが重要です。

5.バレット粘膜が進行すると?

バレット粘膜そのものは無症状のことが多いですが、進行すると「バレット腺がん」と呼ばれる食道がんを発症するリスクが高まります。そのため、定期的な検査が重要です。

バレット粘膜の進行を防ぐためには、胃酸の逆流を抑える生活習慣が重要です。

  • 食事の工夫: 脂っこいものや刺激物を控え、食後すぐに横にならないようにしましょう。
  • 適度な運動: 体重管理を行い、胃への圧迫を減らします。
  • 禁煙・節酒: たばこやアルコールは食道の粘膜に悪影響を与えるため、できるだけ控えましょう。
  • 医師の診察を受ける: 逆流性食道炎の症状がある場合、適切な治療を受けることでバレット粘膜の進行を防げます。

6. まとめ

バレット食道は、長期的な胃酸逆流によって引き起こされる食道の細胞変化です。早期発見と適切な管理が重要で、生活習慣の改善や定期的な検査が鍵となります。心配な症状がある場合は、必ず医師に相談しましょう。最新のガイドラインでは、専門家による適切な診断と治療の重要性が強調されています4。バレット食道の管理は個々の状況に応じて行われるため、医師と相談しながら最適な治療法を選択することが大切です。

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