International NASH day

健診で肝機能障害を指摘されたために受診される方がおられます。

この場合、肝臓を傷める原因-B型肝炎、C型肝炎、自己免疫性肝炎など-がないか、アルコールを飲みすぎていないかなどを調べます。

いろいろ調べた結果はっきりとした原因がなく、超音波検査で脂肪肝の所見があると、「NAFLD(非アルコール性脂肪性肝障害)」または「NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)」の可能性が高くなります。最終的に診断するには肝生検という検査が必要です。

 

脂肪肝はもともとアルコール性肝障害でよく見られる所見でしたが、アルコールを飲まない人におこる脂肪肝をNAFLD/NASHといいます。

C型肝炎がほぼ100%排除できるようになった現在、肝疾患に占めるNAFLD/NASHの重要性はますます大きくなっています。

アメリカ肝臓学会によると、6月12日は”International NASH day”だそうです。日本語では”国際NASHの日”というところでしょうか。

NASHの日は2018年から始まったようです。世界中で様々なイベントを通してNASHについて広め、早期治療を目指すというのが目標とのことです。

日本でのイベントについて調べてみましたが、見つけることができませんでした。

日本人でもNASHの方が増えてきているので、一般の方に知識を広めるためにもこういった活動は必要だと思います。

 

偉大なる先輩

テレビ東京系(関西ではテレビ大阪)に『世界ナゼそこに日本人?』という番組があります。

その名の通り、世界各国で活躍する日本人を紹介する番組です。

院長は大学生時代のラグビー部に入っていましたが、5月13日放送分でそのラグビー部時代の先輩がこの番組に出演されます。

この先輩は大学卒業後外科医となった後ドイツに行かれ、現在ミュンヘンで小児心臓外科医をされています。

どの様に放送されるのか楽しみです。

 

 

 

新しい時代

5月1日から新しい元号『令和』になりました。

その由来は、日本最古の歌集である万葉集からとのことです。

大宰府長官であった大伴旅人の邸宅が坂本八幡宮付近にあったとされています。

ここで「梅花の宴」が開催され、その時に詠まれた「梅花の歌32首」の序文

「時、初春の令月(れいげつ)にして、氣淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。」 

から採用され他のが令和です。

 

実は院長の実家は太宰府市です。しかも坂本八幡宮からは歩いて5分程度のところです。

今回の連休で実家に帰ったついでに坂本八幡宮に行ってきました。

母曰く、普段は全く人がいない坂本八幡宮ですが、平成最後の日である4月30日には境内は人で賑わっていました。

それでも数分並べばお参りできましたが、5月1日には100m以上の長蛇の列となっており、1時間以上は待たないとお参りできなかったようです。

 

太宰府天満宮にも参詣しました。太宰府天満宮もお正月並みの人出でした。参道には色々な店がありますが、中でもこのいちご最中の店には長い行列ができていました。

最中は黒餡、白餡、抹茶餡があり、そのうち黒餡、白餡を食べましたがあまおういちごの酸味と餡の甘味の組み合わせが絶妙でした。

指導医

尼崎・武庫之荘の内科・消化器内科 いとせクリニックです。

 

消化器内科医のほとんどは日本消化器病学会の会員になっています。

会員になって5年以上経ち、試験に合格すると専門医となります。

専門医となり、学会で発表したり論文を書いたりなどを続け、専門医資格を更新してキャリアを積むと、指導医の資格を得ることができます。

病院勤務していた頃は指導医の資格を持っていたのですが、認定施設に勤務している事が指導医の要件だったため、退職と同時に資格を喪失しました。

昨年9月に制度が変更され、”2018年以前に、認定施設または関連施設に常勤することができなくなったことを理由に指導医資格を喪失したものは、70歳未満で専門医資格を継続していれば、指導医資格の喪失の取り消しを申請できる” ということになりました。

そこで早速申請してみたところ、先日指導医証が送られてきました。

長年やってきたことが無駄にならずに、よかったです。

 

これからも精進して、常に新しい知識を得るようにしようと思います。

 

隠れ脂肪肝

健診で肝機能異常を指摘されて受診される方は定期的にやって来られます。

そういう方が来られると、B型肝炎・C型肝炎・自己免疫性肝炎・原発性胆汁性胆管炎がないかをまず確認します。

これらの疾患が否定され、エコーで脂肪肝があると、脂肪肝による肝機能異常と診断します。

脂肪肝による肝機能異常はアルコールによるものと、飲酒をしない方にみられる非アルコール性脂肪肝があります。

 

今日夜9時からNHKで『隠れ脂肪肝が危ない!』という番組が放送されました。

 

番組の内容は以下のようなものでした。

  • 隠れ脂肪肝は将来肝硬変や肝臓癌の原因となるだけでなく、胃癌や膵癌のリスクが高いということが最近の報告された。
  • 脂肪肝は食べ過ぎ、飲みすぎ、運動不足などが引き金となっておこる生活習慣病の一つなので、脂肪肝にならないようにするには
    • 食べ過ぎない:特に寝る前2時間は食べない
    • 定期的に運動を行う:筋トレと有酸素運動の併用が効果的
    • アルコールは程々に
    • 十分に睡眠をとる
  • 大豆・コーヒーは脂肪肝を予防する可能性がある。
  • Fib-4 indexで肝硬変に近いかを判定する

脂肪肝は軽い病気のようなイメージだと思いますが、放置すると数十年後に肝硬変・肝臓癌がおこる事もあります。

進行しないようにするには早めの対策が必要です。

番組のウェブサイトでは”隠れ脂肪肝リスクチェック”というものもありました。

https://www.nhk.or.jp/special/shiboukan/

一度チェックされてはいかがでしょうか。

 

健診等で肝機能異常が指摘された場合は、医療機関を受診してください。

 

完結しました

ブログの投稿がしばらく滞っていました。

なぜかと言いますと、寒い時期で風邪やインフルエンザの流行で忙しく、記事を書く余裕がなかったということもありますが、何より読書に時間を割いていたことが一番の理由です。

前々回の記事で紹介した、『天冥の標』シリーズがついに完結したため、これを読むのに忙しかったのです。

天冥の標X 青葉よ、豊かなれ PART1』が12月に発売され、その後1月にpart2、2月にpart3が発売されました。

1回読み終わった後、次の卷が出る前におさらいのためにもう一度読んだり、以前の話しを確認のた

めに読み直したりと、忙しい毎日でした。

 

画像は作者がtwitterに投稿した全巻の表紙です。

 

完結して、改めて凄い物語だと思います。

SFというと単に宇宙で異星人と戦争するという単純な話しを想像しがちですが、『天冥の標』はそれだけでなく、病気、差別、自己と他者、共生など様々なテーマが織り込まれています。

またこの話しでは羊が大きな役割を果たします。そういえば村上春樹の『羊をめぐる冒険』でも不思議な力を持つ羊が登場していました。

またキリスト教やユダヤ教では、信徒のことが羊飼いに導かれる羊に例えられます。

そう考えると羊という動物は文化的に面白い存在だと思います。

 

『天冥の標』シリーズは是非映像化してほしいと思いますが、映画何本分になるんでしょうか。

参考にまでに、ハリーポッターが原作7巻で最初の『賢者の石』の映画が公開されたのが2001年、最後の『死の秘宝part2』は8本目となり公開されたのが2011年でした。

なのでもし『天冥の標』が映画化されるとすると、15本くらいで15年くらいかかりそうです。アニメならもう少し短い期間で済むかもしれません。

 

完結してしまって寂しい気もしますが、ブログの投稿に差し支えない程度に1巻から読み直そうと思います。

クレジットカード

年が明けるまでもう残すところあと数時間となりました。

今年よくお問い合わせいただいたことで多かったのは、「クレジットカードは使えますか?」というものでした。

これまでは現金のみの取り扱いでしたので、クレジットカードでのお支払いをご希望の方はお断りせざるを得ませんでした。

キャッシュレス決済が少しずつ普及しはじめているという流れもあり、受診される方の利便性も考えて当院でもカード決済を導入する方向で考えています。

現在申し込みが済んで審査中ですが、決済用のカードリーダーが先に送られてきたので、早速iPadを購入しトレーニングモードで練習してみました。

カードリーダーにカードを読み込ませるのにややコツがいるようです。

 

審査が無事に通り、スタッフに使い方を覚えてもらえば、クレジットカードにも対応できるようになります。

1月中旬を予定していますが、使用可能になればウェブサイトでも報告します。

 

今年1年ありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。

 

待ちに待った日

こんにちは。

僕(院長)は本を読むのが好きです。

自宅近くに図書館があるので面白そうなものがあると借りて読んでいます。

ジャンルとしては小説が多く、中でもここ数年、SFものを好んで読んでいるように思います。

SFはシリーズものが多く、10卷以上になる大作もちらほらあります。

一番のおすすめは、小川一水の『天冥の標』シリーズです。

このシリーズは これまで第1卷から9卷まで出ています。一つの卷が2-3冊からなる場合もあるので、9卷までで合計14冊です。

最後の卷、『天冥の標IX ヒトであるヒトとないヒトと PART2』が出たのが2016年の10月でした。

その時、第10卷は2018年刊行予定!とあったので、今年に入ってから毎月10日頃になるとハヤカワオンラインを開いて翌月の新刊情報を確認していましたが、全く出る気配はありませんでした。

それが11月、ついに天冥の標X 青葉よ、豊かなれ PART1』12月19日発売予定というお知らせが。。。

2018年最後の月にようやく発売となりました。しかも3ヶ月連続刊行とのこと。

これまで2年以上待ちましたが、これから3ヶ月は至福の時が過ごせそうです。

 

話の内容は、スケールが大きすぎてここでは説明できません。

とにかく面白いです。

この物語の進行をリアルタイムで体験できるのはとても幸せです。

学会

11月1日から4日まで神戸でJDDW(日本消化器関連学会週間)が開催されました。

今日3日は祝日でクリニックは休診ですので、参加してきました。

 

肝臓学会は2日で終了しており、今日は内視鏡関連が中心でした。

AIを使って胃がんの診断をする話はとても勉強になりました。

同じようにAIを研究している施設の先生が「うちのAIはもう少し処理のスピードが速いです」とコメントしていたのは面白かったです。

 

普段は忙しくてまとまった勉強ができていない状態ですが、学会ではいろいろな知識を得ることができます。

これからの診療に活かしていけるよう、得られた知識を整理して身につけていこうと思います。

 

1周年

いとせクリニックは10月3日で無事開院1周年を迎えました。

 

開業初心者で至らない点もあったかと思いますが、無事に1周年を迎えることができたのは患者さん、スタッフ、それから業務をサポートしていただいた方々のおかげです。

この場を借りて御礼申し上げます。

 

次の1年もできるだけ多くの方に受診していただき、最良の医療を提供できるよう努力いたします。

よろしくお願いいたします。