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ロボット手術

2019.12.22

先日、関西労災病院で開催された『阪神がんカンファレンス』に参加してきました。

今回のテーマは「ロボット手術」です。

ロボットと言っても、人間の形をした何かがお腹を切ったり内臓を取り出したりするわけではありません。

患者さんの体に揷入されたロボットの腕と外科医が操作する装置が連動しており、体外からの操作で体の中の手術が可能となっています。

現在、ダ・ヴィンチという機種が世界中で使われています。

体の中はカメラで観察しますが、視野もかなり自由に変えることができます。またロボットの腕の先端は人間の手よりも自由な角度で動かすことができるため、より精密な作業が可能です。

ロボット手術のメリットは

  • 傷が小さい、出血量が少ない
  • 視野拡大と緻密な作業が可能となる
  • 神経や血管を温存することができ、特に直腸や前立腺の手術の後の尿失禁や性機能障害を軽減することができる

などがあります。

現在は胃がん、直腸がん、前立腺がんなどでロボット手術が行われていますが、今後は膵がんについても保険適用となるようです。

悪性疾患だけでなく、良性疾患でも応用できそうな気がします。

 

実際にダ・ヴィンチを操作させてもらいました。

画面の左の方にある手術台の上の機械を動かしています。動かしている様子が中央のモニターに写っています。

直感的に動かすことができました。ゲームセンターにこういうゲームがあってもおかしくないですね。

 

今後ダ・ヴィンチの特許が切れると、他の会社から様々な装置が発売されるそうです。

そうなるとますます発展していくことでしょう。

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