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JDDW2019その1

今年も神戸でJDDWが11月21日から24日の日程で開催されています。

クリニックの診療がない21日の午後と23日に参加してきました。

 

21日は非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)・非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の演題を聴きました。

NASHに対する治療薬はまだ開発中の段階であり、肝炎を抑えることができても線維化を改善することができる薬はありません。このため創薬が大きな課題です。

糖尿病を合併している方には、糖尿病治療薬であるSGLT-2阻害薬やGLP-1受容体作動薬が効果を認めるとの発表もありましたが、糖尿病を合併していない場合には結局生活習慣改善、血圧やコレステロールのコントロールが重要との話でした。

NASHは様々な要素が病態に関わっているため、一つの薬で解決することは難しそうです。

NASHは線維化の進行が予後に大きく関わってきますが、線維化の診断には簡便なFib-4 indexが有効です。

そのほか、MRIを用いた検討もありました。肝生検やフィブロスキャンと異なり、肝臓の広い範囲を評価することができます。

まだ一般的な検査ではありませんが、もし多くの施設で検査できるようになっても全てのNASH症例に行うことは非現実的と思われますので、Fib-4 indexなどで高リスク症例を絞り込んだ上で行うのが良いと感じました。

画像検査では炎症と線維化の双方を評価することが難しかったのですが、これについても画像的に評価する方法が開発されつつあるようです。

C型肝炎が治療できるようになったので、NASHもいつかは克服できる日が来ると信じています。

 

ところでこの日、とても懐かしい人に再会しました。

大学のラグビー部で僕と同じポジションの先輩だった方です。

最後にお会いしたのは25年前、愛知県の明治村でこの方の結婚式でした。

大学卒業後名古屋で研修しその後留学されたため、大阪の人達とはほとんど連絡されておらず行方不明扱いされていたとのことです。

現在は某製薬会社に勤務されており、頂いた名刺には執行役員との肩書が。

とても偉い方になっておられました。

お互い近況報告したり、久しぶりの再会に盛り上がりました。

 

夜は以前勤めていた病院のOB会に参加しました。

ここでも懐かしい人達と会うことができました。