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大腸内視鏡の先端キャップ

タイトルの”大腸内視鏡の先端キャップ”ですが、何のことかわからないと思います。このような形をしています。

これを内視鏡の先端に装着すると、こうなります。

なぜこのようなものを使うかといいますと、主に2つの理由があります。

まず内視鏡の挿入がやりやすくなります。先端から少し先に飛び出た部分で腸のヒダをめくることができるため、空気を入れずに内視鏡を進めていくことができます。そうすると患者さんの苦痛も少なく、内視鏡の時間も短縮できます。

2つ目は、観察がしやすくなり病変を見つけやすくなります。飛び出た部分で腸のヒダをめくりながら観察するので、ヒダの裏が観察しやすくなります。

最近このことを示した論文も発表されました。

Comparative Efficacy of Colonoscope Distal Attachment Devices in Increasing Rates of Adenoma Detection: A Network Meta-analysis

先端にキャップを装着するとポリープ(論文では腺腫となっています)の発見が1.1倍に増えるとのことです。

当院では大腸内視鏡検査の際、全例でキャップを装着して検査を行っています。検査についてはこちらをご参照ください>>