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肝臓の日

WORLD LIVER DAY

いとせクリニックです。
2023年4月19日はWorld Liver Day、つまり”世界肝臓の日”だそうです。
World Liver Dayは2019年に肝臓関連疾患についての認識を広めるためにインドで始まりました。2023 年現在、 健康増進に焦点を当てるために国際的に拡大しています。

肝疾患の原因

慢性肝疾患にかかりやすい行動・生活習慣として
・アルコール過剰摂取
・脂肪分、糖分、塩分の多い食べ物の過剰摂取
・座りっぱなしの生活習慣
・医薬品の誤用
・安全でない性行為
・注射による薬物使用
・ワクチン未接種
・肝疾患の家族歴
・代謝異常と過剰な免疫システム
があげられます。

肝疾患を予防するには

以上のことから World Liver Dayのサイトには肝臓を健康に保つ10個の方法が載っています。

1. アルコールは適度に
2. ワクチンを打つ
3. 適度に運動する
4. 薬は適切に使う
5. バランスのよい食事をとる
6. 手を洗う
7. 定期的に検査を受ける
8. 毒物を避ける
9. 性行為は安全に行う
10. 自分や家族の過去(病歴)を知る

それぞれの項目について解説します。

アルコールは適度に

アルコールのとりすぎが肝臓を傷めることは明らかです。過剰の飲酒とは、1日に純エタノールに換算して60g以上の飲酒をいいます。純エタノールで60gというと
・ビール1.5リットル
・日本酒3合
・ワイン600ml
・ウイスキー180ml
程度になります。
ただし、1日に純エタノール20g以上で食道がんのリスクが高くなることから、ビール500ml・日本酒1合・ワイン200ml・ウイスキー60ml程度までにしておくのがよいでしょう。

ワクチンを打つ

B型肝炎はワクチンで予防できる肝疾患です。抗体のない方はワクチンを打ちましょう。

適度に運動する

近年増加しているのが非アルコール性脂肪性肝疾患です。これは肥満による肝障害ですので適度な運動で予防・治療が可能です。

薬は適切に使う

薬によって肝臓が障害される、”薬物性肝障害”という疾患があります。薬の過量投与や誤った使い方をしないようにしましょう。

バランスのよい食事をとる

糖分や脂肪のとりすぎは非アルコール性脂肪性肝疾患の一因となります。バランスのよい食事を心がけましょう。

手を洗う

A型肝炎・E型肝炎は経口感染するウイルス性肝炎です。手を洗うことである程度予防できます。

定期的に検査を受ける

肝臓は沈黙の臓器とも言われています。自覚症状がでないまま肝機能障害が進行して肝硬変になることがありますので、定期的に血液検査を受けましょう。

毒物を避ける

肝臓を傷めるのはアルコールだけではありません。不要な化学物質・サプリメント・栄養食品などは避けるようにしましょう。
また静脈注射薬剤(覚醒剤など)の回しうちでC型肝炎に感染する可能性があります。

性行為は安全に行う

B型肝炎は性行為により感染します。B型肝炎の性行為感染は、ワクチン未接種の男性同性愛者や複数のセックス・パートナーやセックス・ワーカーとの接触をもつ異性の人々にも起こる可能性があります。不特定多数との性行為は避けるようにしましょう。

自分や家族の過去(病歴)を知る

B型肝炎は母子感染する可能性があります。また輸血や医療行為によるB型肝炎・C型肝炎への感染の可能性もゼロではありません。肝障害の原因を調べるのに、これまでに受けた医療行為が参考になることがあります。

肝臓を守るために

以上のことに気をつけて肝臓を健康な状態に保ちましょう。
肝臓について気になることがあれば、いとせクリニックにご相談ください。